最近、ほとんどのDJがPCを使用してDJプレイしていますね。
そこで色々な機材など、どんな感じで使用しているかを説明したいと思います。
まずは…DVSとは何か?
DVSとはDigital Vinyl Systemの略。
ターンテーブルやCDJを使って、Serato DJやrekordboxなどのPCDJソフトを
操作するシステムのことを言いう。
DJが使用しているパソコンと、このDVSからMixerに繋いで、DJプレイが
できるという代物だ。
色々な箱で使用されている代表的なものとしてRane SL3、SL4などが挙げられる。
House DJなどがよく使用しているTraktor A10なども同様である。
日本で幅広く使用されているDVSは、やはりRaneのSLシリーズですね。
ただ、一つ難点があり、Serato DJを使用するにあたり制限がある。
既にSLシリーズは販売終了となり、サポートも終了している。
従って、Serato DJを動かすアプリケーションのバージョンがアップできない。
Ver2.5.7まで使用可能であり、それ以降の最新バージョンが使用できない。
Serato DJを扱う日本の代理店として、日本でDeligentが窓口となる。
調べると共存させる、という方法があるみたいだが説明を見るとWindows版しか
書かれていない。とても不親切である。
Macはどうするねん? まぁそれは後述することとしよう。
以下の画像が主なDVSとなる。
Rane SL4はDVS自体に2系統のUSB入力端子があり、USBの抜き挿し無しで
2台のPCDJが使用できる、というメリットがある。
要は、設置してあるMixerにSL4を接続しているだけで、USBを抜き挿しせず
DJの交代ができる、という優れものだ。
SL3とTraktorなどは1系統しかないため、DVSも2台用意してスイッチャー
などを介してDJを交代することとなる。
そのため、多くの箱ではこのRane SL4がいまだ活躍中となる。
が、しかし、Serato DJのバージョンアップが出来ないという問題も発生する。
別建てで解説するが、たまにSerato DJのバージョンアップを必要以上にして
しまったがために、現場に入り『俺のPC動かねぇ~どうしよう』と冷や汗タラタラの
DJを見かけることがある。
これはバージョンアップをしてしまったがための失敗談である。
コントローラを使用しているDJも同じような失敗談がある。
では、このSerato DJのバージョンアップができない問題に関して解決方法と、
メリ、デメも書いてみよう。
前提として、コントローラは使用せず、Mixer、CDJ(またはタンテ)の個々の
機材を使用している方向けです。
【解決法その1】
DJ Mixer(Pioneer DJ)を新調する。
★メリット
PCとMixerがUSB直結で2系統のPCDJ操作ができる。
最新のSerato DJのバージョンが使用できる。
エフェクトも豊富。
★デメリット
DJ Mixerの購入となると、かなり高価である。
Serato DJ Proの他にSerato DVSのアプリケーション購入が必要となる。
PioneerのDJM900nxs2の購入を考えると、、、アレ?
Pioneer DJのサイトを見ると、すでにDJM900nxs2が無い!!
どういうことだ? DJM-A9という製品が後継機として既にラインナップ
されている。
驚き! 価格は385,000円。高すぎて買えるかぁぁぁこんなの。(怒)
DJM900nxs2も中古市場ではかなり高値である。小売価格は330,000円で
あったので。
特に当店みたいな小箱は高価すぎて買えない。買ったとしても、大切に
使用されているかが心配となり、気が気では無い。
個人で使用するには宝の持ち腐れだ。だったら要らない、と即々、即決。
【解決法その2】
DJ Mixer(Pioneer以外を選択)を新調する。
★メリット
PCとMixerがUSB直結で2系統のPCDJ操作ができる機種がある。
最新のSerato DJのバージョンが使用できる。
例えるとDENONのX1800とかX1850を新調すると、15万台~16万円台と
安価で購入できる。
★デメリット
Serato DJ Proの他にSerato DVSのアプリケーション購入が必要となる。
Pioneerで操作慣れしているDJは、不慣れでエフェクトだの何だのを
一から覚えなければならない。
大概の操作はフェーダー、イコ、トリムなど、配列の作りは同じだが、
DENONのX1800を例にすると…
フェーダー間のピッチが狭い、エフェクトの位置、種類が違う、など。
ちなみに、DENONは日本のメーカーでデンオンから発売されているMixerなので
信頼性は高いと思われる。グリマスも過去にDENONのコントローラを使用していた
時代があった。
その他、格安Mixerで他社から色々な機種がリリースされているが信頼性が
まったくわからない、と言うか全く未知のものだ。Reloopというメーカーからも
製品はリリースされているが。
果たして現場で通用するものなのか不安のため、即却下。
ちなみにDENON(デノン)と読むのは、海外のユーザー達がDENONの機材を
使い始め、そのままの読みでデノンとなり、日本でもデノンと呼ばれるようになった。
今回はDVSはなんぞや、と、Mixerを新調する、と言う解決方法を書いたが、
高価過ぎてあまりタメにはならなかったと思う。
次回以降の小ネタで色々と紹介することにしよう。