修理・PioneerDJ 折れたヘッドフォンを直してみた!

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DJにとってヘッドフォン(以下、HP)は必須アイテムですね、そして消耗品です。

値段もピンキリですが、どんなに高くてもいつかは必ず壊れます。
イヤーパッドがボロボロになれば、何も純正品を買わずともスピーカーの径さえわかれば
今の時代、Amazonに7~800円ぐらいで色々と転がってます。

DJにとってHPは大事なものです。たまにイヤフォンでプレイしている人も見ますが。
グリマスは過去にTechnicsのRP-DH1200を大事に大事に使用していました。

中低音共に音がくっきりとしていてビートも取りやすく、もう、10数年?いや、20年?も前ですが同様に同じような個所が折れてしまいました。
どうしても使いたかったので探しましたが廃盤で、売っていても買い手の足元見る値段で、こんなもん買えるか!!、みたいな。
今でも持っていたら、3Dプリンタで部品とか作れるし。残念(泣)

オーディオテクニカも使ってみましたが、なんか音が軽くスカスカで、色々と量販店とかパワーDJとかまわって、数十年前にPioneerのヘッドフォンに出会いました。
テクニカの1本はパッド交換もいらねーや、廃棄。もう1本は、工具箱の中で汚くなりながらも『俺、ここにいるんだけど、用途がねぇなら捨ててくれ!』みたいな状態。

どうせいつか壊れるので安くてPioneerDJみたいに音がまともなら(ハッキリとビートが取れれば)それで充分です。
そもそも音楽自体を鑑賞する目的ではありませんし、次に掛ける曲のモニター、が大前提なので。
ずっと付けていると耳が痛くなりますし。

音楽鑑賞用に使用する場合は、実際に大型量販店(ヨドバシとか売り場全体が広い店舗)などに足を運んで、現物の音聞いて、自分の耳にフィットするものを選ぶことをお勧めします。店舗で買う買わないはご自身の判断に委ねます。
グリマスの場合、欲しいもの(HPの他に)は見て触って良い…と思い、欲しいときはまずAmazonを見ます。そして安い方を買います(笑)

脱線しますが、ちょいとお付き合いくださいな
某K○デンキは良く利用させていただいてますが、他の量販店と違い、ポイントなどどうでも良く、即値引きが大好きですね。そして、値段があって無いようなものですし。Amazonより安いときもあります。言うのはタダなのでAmazonではいくらって平気で言ってます。

(コレ事実です。家電製品は値札通りに買ったことはありませんし、値札通りはワゴンの山積み商品くらいですかね。何年か前は負けてもらったことありますが、今は一切やってません)
販売員の方と仲良くなって、いつもその方指名で買う、某K○デンキを利用する際の鉄則です。
裁量権はある程度持っているのかとは思いますが、それ以上に期待できます。
それと高価な物以外は、これどのくらい安くなるの?は、まず聞いて言いなりの値段で買うことも忘れずに。

値引きできる商品、そうでない商品は値札の記号にあります。気になる方はググってみてください。
宣伝でマルちゃんがやっている、『新製品が安いK○デンキ』です。
転勤が多い販売員の方もいるので、必ず後釜の店員さんを紹介してもらうのも忘れずに。

さて、本筋に戻ります。
既に廃盤ですが、こんなやつです。HDJ-700と言うモデルです。

今日は写真の古いモデルですが折れた部分の修理を解説してみます。

いつもブースの隅に適当に置いてあり、その上にDJさん達の荷物載せられたり何らかの原因で折れた?それとも負荷がかかるような使い方してた?
まぁ、いずれは必ず壊れるので原因はどうでも良くて。

何故このHPに拘るかと言うと、ヘッドバンド(頭のてっぺんを跨いで両耳にスピーカーがくっついている頭の部分のこと)にイヤーパッドと同様の素材でヘッドバンド自体がで囲われておらず、ヘッドバンドの真下だけに付いていた(過去形)からです。クッションの役割をするやつですね。

グリマスは自宅使用は頭から掛けますが、現場では首回りの前から掛けるので、いつぞや数十年前に首回りに汚ねーカス付いてるけど、コレ何だよコレって。昨日風呂入ったよな?みたいな。
そうです。イヤーパッド同様に劣化するからその劣化したカスが首周りに付いていた訳ですね。
コレは劣化したのでパッドごと剝がしました。もうパッドが無いのでカスが首回りに付かないから良いんです。

Pioneerで似たような安いモデルを探してますが中々ありませんね。
今のモデルで2本持ってますが、1本は今紹介しているコレが壊れた時用、1本は家用です。

Meters(ミーターズ・イギリスの音響メーカー・メーターズかと思ったらミーターズ(笑)ChatGPT調べ)の高いHPも持ってるけど、プレゼントされた物なので勿体なくて使えない(笑)
…のと、DJで使用するには音量上げるとビビりますね。

スピーカー径が同じなので、この壊れたHPのスピーカーと取り換えようと思いましたが、ガッツリとスピーカーユニットが接着されていたので取れなかったので断念。加工するのも面倒くさいし。

MetersのHPが接触不良でブツブツ鳴るのでバラしたときに確認しました。
本体側のジャックのネジが緩んでいてガタガタ。
(プレゼントされておきながら…)さすが海外製と思いました(国産じゃありえねー)

折れたのはこれで3本目。2本は捨ててしまったのでもう修理できませんが、
Youtubeで色々とプラスチック製品(以下、プラ)の修理方法などを思い出したので実践してみました。
もっと早く知っていれば…。

どうせ壊れているのだから、失敗しても廃棄だからな、てな具合(笑)
一度はやってみないと気が済まない性格なので挑戦してみました。
わざわざお金掛けて3Dプリンタ購入してまで修理するようなものでも無いので。

仕上げは別に元の製品みたいに綺麗ではありませんが、使えればいいや、程度です。
買うよりは安価です。(ただし色々と機械とかは必要ですけど)
と言うか、もうこの製品売ってないので。

3本目が折れたときに、一度はグルーガンで接着しましたが、たった2回使用しただけでダメになったので、今度はプラ、それも結束バンドのプラを使用しての修理に挑戦。
さて、どれだけの耐久性があるのか楽しみです。

プラ製品の修理方法はYoutubeを掘ればいくらでも出てきますので一度は見てみてください。
バイクのフェンダー修理とかプラ製品の修理が色々と載ってます。
それを以前見ていたので思い出しました。そうだ!やってみよう!!と。

今回はこんな感じで折れたので順番にバラしていきます。
作りが簡単なのでバラし方は書きません。付いているネジを外していくだけ。
心配な方は順番にスマホで写真を撮っていくのがお勧め
折れたものは下の写真の通り。金筋がヘッドバンド側、穴が付いているのがスピーカー側。

白い塊が見えるのはグルーガンの残骸ですね。綺麗に取れなかったのでそのまま放置。

本当はちゃんと元の形で万力で密着固定して壊れた箇所をギザギザに半田ゴテで波型に溶かし、そこに溶かしたプラを流していくのですが、万力が家になかったので断念。
取りに行くのも面倒臭かったので(汗)
(コレ書いているときに探してみたら、万力が家にあった…汗)
半田ごての先は以下のようなものを使います。(以前見たYoutube動画は先が丸かったかな?)

今回は中に金属を入れて補強したかったので、釘の頭を取ってくの字に加工。
それを補強材として入れようかと。
以前見たYoutube動画では、ハリガネとか電線ケーブルの銅線とか使用していたが。
場所が場所なので釘にしてみました。

先ず、ミニグラインダーで釘を入れる用の溝を掘る。
削りカスは細かいのが、かなり出るので新聞紙とか、ゴミ箱の上で作業。

掘った後はこんな感じです。

釘が入る幅までひたすら掘り下げて、釘が入ればOK。
※写真には無いが反対側も同様の措置。
曲げはプライヤーで釘を2本持ち、もう一つのプライヤーで曲げます。
ペンチだとペンチの先が細いので力が無いとチト厳しいかな。
それか弾けてどこかに飛んでいきます。きっと(笑)グリマス、良くやります。

結線したままだと線が邪魔なので、結線の半田は剝がして作業する方が楽ですね。
後で削るので余計な箇所まで削りカスが飛ぶので。
スピーカーなのでプラスとマスナスがあるのでスマホで写真を撮っておくことをお勧めします。
この例ではスピーカー側に赤い点が元々ついているので赤い線が左側ですね。

さて、くっつけてみるか。。。
面倒だったのでそのまま直接ミニバーナーで本体と結束バンド(太、細どちらでも可)を炙って溶接のようにくっつけようとしたら余計に溶けすぎて溝が空いてしまった(汗)、まぁ失敗してナンボだからまぁいいか状態(笑)
作業場所は屋外とか、調理レンジの上、要は換気扇の真下、換気扇全開での作業をお勧めします。
プラを溶かすので臭いし吸い込むと身体に悪いです。

その後は溝にミニバーナーで炙った結束バンドから溶けて落ちるプラを徐々に流し込み。
要はくっつけば良いんですよ、くっつけば。付けた後はプラの表面はボコボコ。
どうせヤスリで削るんだから気にしない。

余談ですが、CDJ-50とかCDJ-100とか知っているDJさんは理解できると思うが、あのジョグダイヤルと同じ素材!? 最初は綺麗だったが使用しているうちにベタベタしてきて、濡れティッシュで拭いても全く綺麗にもならない、劣化すると直ぐに傷が付きやすいあの嫌な素材みたい?です。

紙やすりの40番の荒いヤツでデコボコを粗削り。
サンダーは持っているが家には無いしデカすぎる。グラインダーは家にあるが回転が速すぎる。
ベルトサンダーとか持っていれば尚ベター。
持っていないので木に紙やすり撒いてひたすら手でゴシゴシ
粗削りができたら次はミニグラインダーの先を変えて適当に削りまくる。

元の新品のような直し方は今回はしないので、あとは適当に。拘りたい方は番号が大きくなる紙やすりの順番でこまめに削って作業してください。
気になるようなら、塗装しなおしも有りですね。今回はただ使えれば良いので何もしません。

とりあえず、使える状態までの粗い仕上感ですが、これで充分。
プレイ中は暗いし、いちいちこんなHPのある一部分を見る人いませんから(笑)

後から思ったのですが、あともう少し長い釘をカーブしている中央付近の箇所にくの字に2本埋め込んでおけば、もっと強化できたかな(下の写真の赤線部分)、とか思いましたが面倒くさいので今日はここまで。また壊れたら考えよう

バラした逆の順序で組み立てて完了!!

予備の黒いイヤーバッドがあったので装着。
溝があるので、そこに細い皮みたいなものを伸ばしながら挟み込む、と言うかはめ込む。

PCにHP繋いで音源聞いて元通り!!
音には問題無し、でした。

今度のイベントで早速使用してみようと思います。
また壊れたら先に書いている違う補強で第二弾やります(笑)
さて、どのくらいの期間、持つかなぁ???

【追記】
半田は違うブログでも書きましたが、100均のものは避けましょう。
Youtubeにも解説動画が載ってますが、金属の配合量が違いくっついたり剥がれたりと。

半田ごて、これもピンキリですが、ご自身にあったものを使用すれば良いかと。
因みに温度調整できたりする半田ごてがあります。

グリマスは2本(太い、細い)ありますが、どちらも電源直結で温度調整はできないやつですが
早々、精密機器を半田する用途がほとんど無いですし、ラジオ小僧でもないので、あまり拘らずやってます。
あまでもご自身の責任の上で実施してくださいね。

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